今回は、お絵描き講座パルミーでデジタルイラストを学習してみたメリット・デメリットを書いていきたいと思います。
パルミーとは
パルミーとは、デジタルイラストやマンガ制作を学ぶことができるオンラインサービスです。
プロのイラストレーターさんのイラストの制作過程を観ながら、描き方や上手く描くためのコツなど細かく解説してくれます。
それぞれのレベルに応じた講座があるので、絵についてほとんど知識がない完全初心者の方～ちょっとくらいは描けるという人まで、あらゆるレベルの人が活用することができます。
パルミーの塗り講座を受講してみた
ということで、実際にパルミーで絵を学んでみました。
自分はデジタルイラストのなかでも、「『塗り』が上手くなりたい」と思ったので、今回は『塗り』に関する講座を中心に受講。というか視聴。
↓たった2〜3時間程度のスキマ時間で、これくらいのものが完成しました。
（『色塗り初級コース』のアニメ塗り講座）
ものすごいスピードですね。
たった3時間なのにここまでできる
約3時間で、基本中の基本である
- アニメ塗りから
- 陰影の処理
- 仕上げの方法
……まで、一瞬で学べます。
自分の場合、もともとイラストソフトの操作はできたのと、ある程度『塗り』に関する知識はあったので、まったくの初心者というわけじゃありません。
ですが完全な初心者の方でも、5時間もあれば同じようなものが描けるんじゃないか、と思います。
そのくらい、説明が簡潔でわかりやすく、上手く魅せるコツみたいなものまで的確に教えてくれます。
むしろ絵を描いてきた経験や知識があるからこそ、「今まで独学でずいぶん遠回りしちゃったな」と思ったくらいです。
もはや何年もかかって描く技術を習得するなんていう時代ではなくて、それこそ数か月～半年くらいで効率よくパパっと描けるようになれるんじゃないかと思います。
早い人で一週間とか数日とか。
人体のデッサンや線画に関しては、もう少し時間を要すると思いますが。
↓ちなみにこっちはブラシ塗りを学んだものです。
（『色塗り初級コース』のブラシ塗り講座）
こちらは2時間くらいだったかな。
昔よりだいぶわかりやすくなってる？
2~3年ほど前にもパルミーさんで学習したことがあったのですが、そのころよりかなり進化しているなあと感じました。
学びやすいように情報が丁寧に整理されいますし、講座の種類もたくさん増えて、ずいぶん学習しやすくなりました。
パルミーのメリット
パルミーのメリットについて書いていきたいと思います。
①イラストについて何一つ知識がなくても学べる
まず一つ目が、イラストについて何一つ知識がなくても学べること。
パルミーの初心者向け講座ではとくに、絵をほとんど描いたことのない人でもついていけるような講座になっています。
たとえば、
- 基本的な線の引き方
- キャラクターの人体の構造
- イラストソフト（CLIP STUDIO PAINT）の使い方
……まで。
少しでも絵を描いたことがある人や、知識がある人からすると、「そこから教えてくれるのか」というようなところまで、事細かく学ぶことができます。
説明の仕方も、初心者にもわかりやすいかたちで、的確に言語化してくれます。
この技術を言語化してくれる、というのが非常にありがたい。
なんとなくこんなふうに塗る、とかではなく非常に論理的に学べるので、多少絵を描いたことがあったり、描き慣れてはいるけれどクオリティが伸び悩んでいる……というような「完全な素人というわけではない」レベルの人であっても、自分の描き方を見直すきっかけにも繋がると思います。
自分の場合はそうでした。
②自分のレベルに応じて学習できる
パルミーでは、完全な初心者〜そこそこの中級者レベルに対応した講座があるので、自分の絵のレベルに応じた学習ができます。
基礎的なところはわかっているよ、という人は中級者向けの講座から始めることができますし、ある程度慣れてきたら、中級→上級と階段を上がることができます。
③ピンポイントで学習できる
そして、自分が学びたい講座だけをピンポイントに視聴できるのもいい点です。
オンライン講座では、
線画
↓
塗り
↓
仕上げ
……というような、あらかじめ用意された順番に学ぶこともできますが、中にはこれ、
「めんどうくさい」と思う人もいませんか。
そういった場合は、順番をいろいろすっ飛ばして『塗り』なら『塗り』だけをピンポイントで学ぶこともできます。
もっと細かく言えば、服のシワなら服のシワ、目の塗り方なら、目の塗り方だけ……とか。
このように、自分の好きなように、自分のペースで学べるのがとても良いです。
パルミーのデメリット
次は少しデメリットだなと思った点について書いていきたいと思います。
イラストレーターさんによって伝え方に差がある
デメリットというかどうかわかりませんが、イラストレーターさんによって教え方が異なることです。
論理的に伝えるタイプの方もいますし、感覚的に伝えるタイプの人もいます。（後者の方は、天才肌の方なのかもしれません。）
そのため、「できるだけ論理的に教えてもらいたい」という人には、
感覚派の人の説明は少しわかりづらく感じるときもあるかと思います。
ただ、動画を観るだけでもどうやって描いているのかは伝わるため、置いてきぼりになることはないでしょう。
月額費用が少し高く感じる
Photo by Emil Kalibradov on Unsplash
二つ目は、価格が少し高く感じるところです。
パルミーの月謝料金は、
| 1ヶ月プラン | 6ヶ月プラン | |
| 月謝料金（一般） | 12,000円/月 | 9,800円/月 |
| 月謝料金（学割） | 6,000円/月 | 4,900円/月 |
……と、なっています。
10年少し前、ネットで何かを学ぶというのがまだ常識ではなかったときなら、考えられないくらいの激安価格です。
しかし、無料のyoutube、1000円前後の動画配信サービスが乱立する現代では、一ヶ月に1万円は高くないか、と思ってしまうのも無理はないでしょう。
とはいえ、『効率的』かつ『学びやすさ』を考えるなら妥当な金額かなと思いました。
絵を描くスキル習得はもちろんですが、なにより初心者にもやさしく学ぶことができますし、情報もきれいにまとまっているので順番通りに受講していけば、ある程度は誰でも描けるようになるでしょう。
ちなみに、専門学校に通うとなると1年間にかかる学費は100万前後するのが当たり前なので、それよりははるかに安いのはたしかですね。
パルミーをおすすめする人
パルミーをおすすめするのは、
- 完全初心者の人
- 独学で行き詰っている人
- ある程度、描き慣れてはいるけど、もう少しクオリティを上げたいという人
まず一番におすすめなのは、絵について右も左も分からない人。
「絵をまったく描いたことがない」
「イラストソフトの基本的な操作すらわからん」
……というような超初心者にはとくにおすすめ。
「ここまで手取り足取り教えてくれるのか」っていうくらい、初歩的なところから説明してくれるので。
そして2番目は、独学で詰まっている人・なるべく短期間で効率よく学びたい人。
こういう人は、ちょっとお金を払ってでもパルミーの講座を受講したほうが早いです。（自分がほとんど独学でやってきて、かなり遠回りしたので。）
それから、絵自体はある程度、描き慣れてはいるし、イラストソフトも問題なく使えるけれど、もう少しクオリティを上げたい・レベルアップしたいという人にもおすすめ。
イラストを上手く見せるためのちょっとしたコツなどを言語化してくれていたりするので、知りたい情報だけをピンポイントで拾っていくだけでも効率的かつ、良い学びになります。
おすすめしない人
反対におすすめしないのは、独学でもどんどん上手くなるタイプや、もはや上級レベルに上手い人。
……こういう人は、何をやっても上手くなれるだろうし、もっと他の学び方があると思います。
なるべく短時間で絵を描けるようになりたいなら
というわけで、
なるべく短時間で効率よく習得……と考えるなら、パルミーがいいと思います。
バカの一つ覚えみたいに何十年も絵を描いている（趣味だけど）自分が言うのだから、これは心からそう思う。
パルミーさんの講座みていると、絵は感覚でなんとなく描くものじゃなく、ある程度はしっかりした『答え』があるようなものなんだなあ、ということがわかりますし。
とはいえ、絵は遊びの一貫。
のらりくらりと回り道しながら上達していくことが楽しい、
「上手くなりたい」というより、楽しいから描いてる、
っていう人もいます。
（子供のころから、気が付いたら絵を描いていた、というタイプはこれだと思います。）
そういう人はyoutubeや本などで、自分のペースでちょっとずつ地道に学ぶのも全然アリだと思います。
最短距離でいくならパルミー。急がないなら、他の手段もアリ
まとめると、最終的には自分が今、
- どのくらいの時間で絵を描けるようになりたいか。
- 独学で学べるだろうか
- 行きづまっているか
……っていうところを見極めていくのが重要なのかなと思いました。
最短距離を突っ走りたいなら、パルミーなどのオンライン講座を活用するのが近道だと思いますし、
そこまで意欲がなかったり、あえて急がない人は、無料で学べるyoutubeなり本なり、他の手段を選ぶのも全然いいと思います。
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