そんな悩みを抱えている人はいると思います。
ピクシブやSNSで見かけるすごいイラストたち。それを見て、「自分もこんな絵が描いてみたい……!」と思って描いてみたものの、いざやってみると楽しくない……。
- 絵を描くのってこんなに楽しくないものなのか?
- 思っていたより地味な作業かも……。
……そう思ってしまう人も少なくないかと思います。
でもどうにかして楽しみたい!
そこで今回は、初心者だけど、絵を描くのが楽しいと思えない……という悩みの解決方法について書いていきたいと思います。
初心者だけど絵を描くのが楽しくない
たしかに絵を描くのって人によってはそれ自体が地味な作業ですし、細かい絵を描こうとすると集中力も必要になります。
自分では「このくらいなら描けそう……」と思うようなものでも、いざペンを持ったら「まったく描けない」ということはよくあります。(とくに描き始めたとき)
サラっと描いたようなイラストを投稿している人でも、陰では地道な努力をしていたり。
【結論】やめてもいい??
「やってみたい!」と思ってやってみたけど、意外と楽しめないのはよくあることです。
ですから無理してなんとか楽しもうとしなくても、「自分にはハマらなかったんだ」でいいと思います。
そうはいっても描きたい
ただ、
……そういう人がほとんどですよね。
それにそんな泥臭いものなら、その泥臭い部分を乗り越えたら少しずつ楽しめるようになるということでもあります。
絵は描いていればある程度は上手くなるので、成長が目に見えてわかるとそれだけでモチベーションが続くようになることもあります。
絵を描くのが楽しくない初心者が、楽しめるようになる方法
絵を描くのが楽しいと思えない時に、おすすめなのが次の4つことです。
【対処法①】短期的な目標をつくる
まず一つ目は、短期的に『小さな目標』をつくって、目の前に集中すること。
抽象的で長期的・難易度が高い目標は、挫折もしやすいです。
たとえば……
- 半年でイラストレーターの○○さんのようなイラストを描けるようになる
- 投稿サイトで○○数のいいねをもらえるようになる
など。(『いいね数やブックマーク数』などは、自分の力でどうにもできないものを目標にするのもNG)
ですので、
- 短期的
- 必ず達成できる目標
をつくることをおすすめします。
短期的+必ず達成できる目標の立て方
たとえば『人間』を描きたい場合はこのような目標を立てます。
- 1週目→手のポーズ集を全模写する
- 次の1週間→足のポーズ集を全模写する
- さらに次の1週間→体全体のポーズを模写・スケッチ……etc
目標というより、To doリストですね。
このように、頑張れば必ず達成可能+短期的な目標を決めてやると無理なく継続しやすいです。
自分に合わせていく
ちなみに例に出したような、人体のパーツじゃなくてもOKです。
- コップ→テッシュ箱→パソコン→ソファ
- 人間→動物→自動車
- 下描き練習→線画の練習→色塗りの練習
……など、自分が今描けるようになりたいものによって合わせていけばいいと思います。
このように、短期スパンで技術を習得していくと、いろんなものが少しずつ描けるようになっていくの楽しめるようになると思います。
【対処法②】誰かに向けて描いてみる/ネットに投稿する
2つ目は誰かに向けて描くことです。
自分一人でコツコツ描くほうが性に合う人もいますが、誰かに褒められるとモチベーションが湧いてくる人もいます。
なので、お客さんに見てもらうことで、手っ取り早く
- 成功体験を得る
- なんらかの報酬を得る(いいね、ブクマなど)
のがいいと思います。
知り合いに見せるでもいいですし、ネットに投稿するのでもいいので、成功体験または報酬を得てみてください。
【対処法③】お金を稼いでみる
いいねや褒め言葉では足りない人は、もっとわかりやすい報酬として、お金を稼ぐのもいいかもしれません。
人によっては、「いいね」のようなふわっとした評価よりも、「お金」のほうがモチベーションや自信につながるという人はいるでしょう。
それに、「評価はしても、お金払ってまでは…‥」というお客さんは多いですし。
このように自分で描いた絵をなんらかのカタチで販売することで、モチベーションを上げるのは効果的です。
ココナラに出品したり、ラインスタンプなどを販売したり、赤字覚悟でコミケなどの同人即売会に出るのもいいと思います。
【対処法④】いろんな描き方をしてみる
最後は、いろんな描き方を試すこと。
まだ上手く描けない状態だから「楽しくない」と思っている場合もありますが、その描き方自体が性にあっていない場合もあります。
あなたがどんなタイプの絵を描いているのかはわかりませんが、楽しくもないのに「あこがれの絵」にこだわる必要はありたせん。
こんな記事を書いていて言うのもなんですが、自分は(ほとんどのアニメや漫画、イラストのような)洗練されたキレイな線を一本一本見つけて描くタイプの絵というのがあまり好きでも得意でもありません。他人の絵を見ると「かわいい・かっこいい」と思うのですが……。
それよりも油絵のように上から上から厚塗りしながら作っていく絵や、Adobe IllustratorやPhotoshopで写真加工したり、コピペしたりするほうが楽しいですし、自分の性格に合っていると思っています。
このように、絵の描き方にはいろいろな種類があり、やってみるとわかりますが、それによって頭の使い方や、手先の動かし方がぜんぜん違います。
いろんなやり方をやってみて、自分がハマるものを探すのがいいと思います。
自分に合う描き方が見つかるとハマる
地道な努力を続けるでも、新しい描き方を開拓していくのでもどちらでも構いません。
自分に合う描き方が見つかるとハマりますし、どうしても描きたい絵があるなら、惰性でも何でも続けていれば、少しずつ上手くなっていくので楽しくなります。
いろんな絵の描き方とは?
ちなみに絵の描き方と言われても思い浮かばない……!という人もいると思うので、簡単に挙げていきます。
- 油絵
- 鉛筆画(デッサン)
- 色鉛筆画
- 水彩画
- 抽象画
- ちぎり絵
- スプレー画
- クレヨン画
- パステル画
- ボールペン画
- モノクロイラスト
…etc
- デザイン(adobe Illustrator)
- コラージュ(写真加工)
- 3Dイラスト
…など。
デッサンとイラストでも描き方が違う
鉛筆デッサンのような絵と、(pixivにあるような)キャラクターのCGイラストを比較するだけでも描き方は全然違います。
デッサンの場合は、一本のキレイな外郭線を取れるかどうかより、消しゴムで何度も調整しながらより実物に近い形で描けるかどうかが大切です。
CGイラストの場合は、より少ない線で実際のモチーフをデフォルメしながら描いたり、より可愛いらしく見えるように描くことが重要な描き方です。
このように、描き方によって『考え方』も大きく違ってくるんですね。
描くものによっても楽しさは違ってくる
ちなみに、描く対象によっても楽しさは違ってきます。
機械に興味ない人がロボットを描いても楽しくないでしょうし、ウサギが大好きな人なら人間を描くよりウサギを描くほうが何倍も楽しめるかもしれません。
このように、
- 描きかた
- 描くもの
を実験していくと、自分が楽しめる方法が見つかると思います。
無理に楽しもうとしなくていい
もしそれでも楽しめない場合。
いろいろな形で描いてみて、それでも楽しくなければ、放置してもいいんじゃないでしょうか。
とりあえず最低限「絵を描く」スキルとして持っておいて、必要になったときだけ引っ張り出して活用するのでも問題ないと思います。
もう一度、1から学び直してみるのもアリ
ちなみに最近わかったんですが、「苦手」「楽しめない」と思うことでも、もう一度1からー-いや、ゼロから学び直すと楽しくなることもあります。
じつは、絵を描くことが本当にイヤになって、筆を持ってもだめで、数か月くらい描いていなかったんですよ。
そんななかで、たまたまオンライン講座でデジタルイラストを学んでみたのですが、これが楽しい。(それにちょっと上手くなった気がする。)
教え方が上手いからかなんなのかわかりませんが、
自分の貪欲さが不足しているところでも、「ここは、こういうふうに描けばいいんです」と、良い感じで補ってくれるので、壁にぶつからない。
画力に限界を感じているのが原因なら……
とはいえ「こんな無料の情報があふれている時代に、(専門書ならともかく)お金払ってオンライン講座なんて……」と思いますよね。笑
youtubeやピクシブでメイキングが山ほどあるわって。
ですが、「楽しめない」のが
もともとの性に合わないとか、体力的な限界ではなく、自分の画力に限界を感じているのが原因なら、その壁を「えいや」と取っ払ってもらうだけでモチベーションがもどってくる可能性があります。
人間、成長が止まっているとどうしても楽しめないですからね。
一応お金もかかりますし、人それぞれに悩む原因、画力が違うので、全員に勧めるわけではありませんが、
初心者~ちょっと描き慣れているレベルの人で、
- 「なにやってもこれ以上上手くなりそうにない」
- 「これ以上描くと拒否反応が……」
……と、この世の果てまで絶望しかけている方には、最終手段としておすすめしておこうと思います。